髙島 将樹さんと語る「伝統」と「革新」
髙島 将樹さんと語る「伝統」と「革新」
~ 伝統を守るために、新しいものを生み出す ~
対談のお相手は、新陰疋田流を次世代に伝えるべく、日本古流武術 礼法稽古会「春将館」の館長をされている髙島将樹さん。日々教えを広める一方、整体院・鍼灸院の院長としても活躍されています。ubusunaの服をご愛用いただき、学会やフォーマルな場面でもその魅力を実感されているとのこと。そんな髙島さんにubusunaの今後の可能性についてアドバイスを頂きながら、日本の古流武術とubusunaに共通する「伝統」と「革新」というテーマについて、ubusuna代表の古荘と語り合っていただきました。日本の古き良き文化を大切にしつつ、新しい時代に向けて進化を続ける二つの視点が交差する、特別な対談をお楽しみください。
髙島 将樹さん
日本古流武術 礼法稽古会「春将館」館長として、伝統的な流儀を継承する一方で、武術の型から日本人特有の身体操作を抽出し、日常動作やスポーツ動作に応用する独自の指導を展開。日本国内のみならず、海外にもその知識と技術を広めています。さらに、「鍛える前に整える、鍛えながら整える」を理念に掲げ、鹿児島市で整体院と鍼灸院を運営。伝統と革新を融合させた多方面での取り組みに尽力されています。
■ 武術のプロである髙島さんの志とは
古荘:本日はよろしくお願いいたします。
髙島さん:こちらこそよろしくお願いします。
古荘:さっそくですが、先生が館長を務める春将館や経営していらっしゃる整体院のことなど、改めてお伺いさせてください。
髙島さん:元々先祖は、槍術を教える師範家でした。槍というのは戦国時代に使用されていたものですが、戦国期の終了とともに少しずつ廃れていきました。幕末は銃など遠距離の武器も使用されるようになって、槍を使うような距離で戦うこと自体が少なくなってきたんですよね。そのような中、武術をお殿様に教えていた。そういう家で育ってきました。
古荘:先生は武術指導以外にも色々なお仕事をなさっていますよね。その点についてはいかがでしょうか?
髙島さん:今は整体院とか治療院、あとはトレーニング指導をしています。日本人の動きというのは武術の型の中に内在しているのです。それを取り出して整えたり指導するというのが、今のお仕事全てに共通しています。西洋式のトレーニングはとても大事なのですが、やはり日本人の体には無理があったりします。
古荘:宮本武蔵の肖像画が少し猫背のように見えるのは、あれもやっぱり理にかなっている姿勢なのですか?
髙島さん:そうですね。息を吸った状態から少しストンと落とした状態が動く姿勢としては良くて、瞬時に動けるのです。軸がまっすぐ立っている状態だとすぐには動き出せないです。
古荘:なるほど。整体ですとかトレーニング指導の他には、皆さんどのように現代に古流武術を伝えられているんでしょうか?
髙島さん:日本古武道協会を中心にして各地方に振興会や協会があって、そこに皆さん所属されています。また、昔からあるものについては、そういったところに所属しなくても、地域密着で伝えられたりしています。熊本は人吉の兵法タイ捨流が有名ですよね。
古荘:先生はどういった方に武術を教えていらっしゃるんですか?
髙島さん:様々な方がいらっしゃいます。意外に経営者の方が多くいらっしゃいます。最初の接点は、私が経営している整体に来てくれるところからです。最初は1時間整体の施術をして、1〜2週間楽になれるんだったら良いか、っていう軽い気持ちで来て頂くことが多い。その中で、もう少し長く体の状態を良くしたいなって思ってらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
「先生、普通の人と違う動きしていますね」「歩いて近づいてくる音がしないですね」「立ち居振る舞いがきれいですね」というところから、みなさんやっぱり人前に出るお仕事をしているので「自分もそうなりたい」「先生は何をしていてそんなに所作が綺麗なの?」と聞いてくれるのです。そこで、「実はこういう道場をやっていて」と説明をさせていただきます。
うちの流儀は「体を鍛えること」と「心を収めていくこと」の二つを併用しています。稽古に来てもらえればきれいに生きることを型で体現できるようになります。そのようなことを学びに、経営者の方や、人前に立たれる方が稽古に来られることが多いですね。
古荘:先生の見た目がとてもお若いので、みなさんが憧れられるのもよくわかります。
髙島さん:体の使い方が影響しているのでしょう。無理な負荷をかけないできたので、関節もまだ全然痛んでいません。うちの道場は、結構厳しく指導するし、試合もするのですが、経営者の方の中でも女性の方がとても多いのも特徴です。
■ 髙島さんとubusunaの出会い
古荘:先生とは、私の友人の社長に紹介していただいてからのお付き合いになりますよね。その方もubusunaのファンでいてくださっています。
髙島さん:その共通の知人ににとっての私の印象は「新しいものに挑戦することが好き」だったようで、ubusunaのことも「着物でも洋服でもどっちでもない、熊本生まれの面白い服があるよ」と教えて頂きました。
もともと私が大阪に住んでいたころは着物をよく着ていました。でも鹿児島に来て普通の家に住み始めてから、着物だと至る所に引っかかってしまって着られなくなってしまったんです。でもやっぱり着物の雰囲気を持っているものが着たいな、と。ただ和服に寄ると、和柄とかガラガラしたものが多くて、ちょっと年齢的には合わないなと思っていました。ちょうど和と洋の真ん中が良かったのです。そんな時に出会ったのがubusunaですね。
古荘:なかなか和と洋の真ん中はないですよね。
髙島さん:そうですね、そこでコートに一目ぼれしちゃって。気に入りすぎて夏なのにコートを買わせていただきました。
古荘:ありがとうございます!先生はお仕事柄、身のこなしなど他の方と少し違うところがあるかと思うのですが、ubusunaの服を着ていただいてどうでしたか?
髙島さん:すごく「仕立てが良い」と感じました。着物は、仕立てなど縫子さんがこだわって作ってくださっているのですが、ubusunaの服はそういう着物感覚で着ることができました。おしゃれな服は、おしゃれな代わりに機能性が低いというイメージがあったのですが、ubusunaはそのようなことはなく、自分で仕立てた着物のようにとても着やすいです。
やっぱり縫製とか見ると、これはすごいな、とよく分かります。こんな細かいことができる職人さんと一緒に仕事ができる会社さんは少ないのではないでしょうか。
職人さんがかなり減ってきていますよね。高齢化が進んでいて、若者が仕事についても、需要がないから食べていけない。だから工夫して需要のあるものに切り替えていくってのはすごく大事だと思います。
武道もやっぱり同じで、時代の移り変わりの中で昔のやり方のままでは需要が減ってしまっている。それでも、立ち振る舞いを教えたりとか、意味を変えることで、意外と需要があるのだなと思います。ubusunaさんも職人さんたちの伝統とか手仕事など、世界に誇れる日本人の仕事を残すことに関わっていらっしゃると私は感じています。
■ 和でも洋でもない「仕立ての良さ」がubusunaの魅力
古荘:着物もご自身で仕立てられる先生からみて、ubusunaのどんなところが「仕立てが良い」と感じてくださっていますか?
髙島さん:動作を阻害しないことですね。やっぱり私は仕事柄良く動くので。
古荘:すごく嬉しいお言葉、ありがとうございます!日本の服に見せるためにはご存知の通り、平面を重視した見せ方で作らないといけなくて。ただubusunaのデザインは着心地の面もとても重要視していますので、平面上のように見えて、実はヨーロッパから来た立体的な作り方を髄所に取り入れておりまして、それが和と洋をうまく併存させるっていうubusunaのデザインに繋がっています。そのようにおっしゃっていただいてデザイナーや職人さん達もすごく喜ぶと思います!
半年間、ubusunaを着ていただいてどのような印象がございますか?
髙島さん:まず気持ちが上がりますよね。着てる服にハイネックをあわせて重ね着を楽しんだりしています。シワを付けたくないし、ubusunaの服を綺麗に見せたいから立ち姿もいつも以上に気を付けたりします。ubusunaは普段から着ていても肩がこらないし気分は上がるし、着物を着てるような気持ちで着られます。
古荘:先生の上下黒であわせる着こなしが格好良くて、私も真似させて頂いています。先生は、いわゆる日本の文化とか着物にもすごく造詣が深い方だと思いますが、そんな先生にubusunaの服を受け入れていただけるかどうか最初はとても心配でした。
例えば、取り入れた方が良いのでは、とアドバイスを頂いた日本の伝統技術である藍染などは、まだまだ使ってる部分が少なかったりします。そういう日本の文化を私も深く勉強して、それをubusunaに反映させていくことが今後新しい価値を生み出していく上で必要なことだな、と改めて感じました。
今あるコレクションはIZAというコレクションで、いわゆる白や黒やグレーを基調としたベーシックなカラーでシックなコレクションなんですが、次の新作SUSAに関しては、色が少し入ってきて、今の着こなしをもう少し楽しめるようになります。あとは「素材を開発する」というコンセプトを持っており、阿蘇の羊毛を使ったダウンベストや刺繍を施した商品も予約販売をスタートしました。
髙島さん:ECサイトを見せて頂きました。袴のようなパンツ、あれ良いなと思いました。
古荘:ありがとうございます、日本の文化が好きな方にご反応いただいています!
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■ ヨーロッパの経営学に取り入れられる日本の武道
髙島さん:日本のブランドですし、熊本産、九州産にこだわったものなので、やはり日本の方に着ていただきたいと思います。ただ、ubusunaを着ていると、外国の門人が「先生その服どこの服?」と聞いてくれるのですよね。海外の方をターゲットに入れるのも良いのではと思います。
古荘:海外の方も武術を習いに通っていらっしゃるんですね。
髙島さん:そうですね、武術を習うためだけに来日して下さる方もいるくらいです。
古荘:どこの国の方が多いですか?
髙島さん:やっぱりヨーロッパですね。フランス、イギリスなど。今、ヨーロッパで経営学を学ぶ大学はいくつもありますが、その教科書に武道に関する記述があるようです。キーワードは「マインドフルネス」。座っているのが苦手だったり、そもそも座る文化がないので、何かしら動きながらマインドフルネスできる方が良い、ということなのでしょう。
また「弓道」や「居合」も大変流行しているようです。居合は敵対動作ですが「戦う動作」よりも自分のやりたい動きをしっかり探求できて呼吸も意識できる。あとは相手との呼吸が一番大事だとされている「合気道」。今フランスやイギリスで経営学を学ぶ上で、この3つがおすすめされているようです。
古荘:海外の皆さんは、どうやって先生のところまでたどり着くのですか?
髙島さん:ヨーロッパでは「あの先生が良いよ」と言ってくださっている方がいるようです。彼はドクターで体のこともよく知っているので、体を壊すこともない。文化考証とか技術だけの知識だけを持った人でもない『偏りのない人』として、おすすめしてくれているようです。
古荘:ここまで情報があふれている中で、見つけてもらうってすごく大事なことですよね。皆さんヨーロッパからはどれぐらいの頻度で通われるのですか?また、実際に来日された時、お稽古はどのようなことをされるのでしょうか?
髙島さん:刀を使ったものになります。ヨーロッパは年に2〜3回、長く休みをとる習慣がありますよね、そのタイミングでいらっしゃる方が多いです。学ぶためだけに鹿児島まで来てくれるのであれば、私たちもしっかりと対応をさせて頂きたいと考えています。
このような状況なので、私は老いている暇がありません。海外の方々は日本人のように加減をしたりしませんし、体格も大きいです。「先生は、なぜ小さい体なのに自分たちの全力の力をかわせるんだ」ってびっくりしてくれますよ。
■ 伝統と文化の共存
古荘:古代武術も、ubusunaの服も、お互い元々は昔からの伝統的なものから始まっています。現在に至り過去とは違う形に進化をしている。伝統と革新が混在し、そのバランスも古代武術とubusunaで共通点になるかと思うのですが、武術の観点でも、服の観点でも、どうやって伝統の中から革新を見出していくのか。その辺りもぜひお伺いしたいです。
髙島さん:伝統と文化の共存っていうと思い浮かぶのが「老舗の流儀 虎屋とエルメス」という本です。
簡単にまとめてしまえば、エルメスは虎屋を目指しているっていう内容の本なんですね。虎屋は創業400年になります。なぜそこまで長く続いているのか。これは2通りの道を持っているからだ、と。伝統を守り、新しいものを生み出していく。両方をやっているのですよね。
400年前の製品が今もあります。同時に毎年新しい商品を出している。これをどういう構造で出してるか、ということがこの本に書いてあります。古荘社長がやられていることもそれと同じだと思います。
素材が無くなったら作れないですよね。虎屋は「どこの、誰が、作った砂糖」というところまで帳簿に細かく書いています。それがなくなったら困るからです。だから売上の数パーセントをそういう作り手さんに還元して頑張ってもらっている。
日本の古流武術で言うと「型」ですよね。それがなくなってしまったときは、そのときの味を職人が感じて代用できるものをまた見つける。それをここでまたやってくれる人がいるならそこにもまた投資する。そういうことを繰り返し、できるだけ元の味を残そうと努力しているのです。
やっぱり地元の方で商品つくりに関わった職人さんを大事にしたいということで、そのような働きかけをしている。一方で、毎年入ってくる新入社員さんたちへ新商品などのアイディアを募集しているのです。
採用されたアイディアは、ベテランの職員さんが支えて新入社員と一緒に形にしていく。これが古いものと新しいものを両立させている。
大事なことは型も残さないといけない。どうやって使っていくかは、やっている人が噛み砕いて今に伝えていかないといけない。着物の所作だって綺麗ですけど、それがビジネスの場であれば堅苦しくなります。
その大元の型や、何のためにそうするのかをしっかりと学んでいれば、多少崩したところで、そのままの雰囲気は保ちながら利用できます。新しいものと古いものをちゃんと共存させて伝えていく。そういうことなのでは、とこの本を読んで感じました。
古荘:確かに同じ砂糖でも、やっぱりそこの土地で作るものとそうでないものは違いますよね。細川元首相のご子息の奥様が細川亜衣さんっていう有名な料理研究家の方で、今も熊本に住まわれています。熊本を拠点に活躍されているのは、夫側のもともとのご実家が熊本ということもありますが、熊本は野菜の美味しさが全然違うと仰っていました。
色々な場所の野菜を食べ歩いたのだけれども、熊本の土地で作る野菜が本当に美味しい。それは、寒暖差が四季折々ですごく激しいのと、1日の中でも朝と夜で違う。それが野菜に影響を与えてるんじゃないかということでした。とても繊細な違いだと思うのですが、同じレシピでもその場所で作る、っていうのがまさしくubusunaに繋がるお話だなと思いました。
その辺りが虎屋も同じで、ずっと「同じ場所」ということにこだわって工夫してやられているっていうのは、今お話を聞いていてすごいことだな、と思いました。
■ 伝統と革新の二面性を持った番傘の照明
引用:日本遺産ポータルサイト
古荘:土地の持つ力、職人さんたちを本当に残すために、覚悟を持って維持させるっていうのはすごく大事なことですよね。
髙島さん:本当に職人さんが育たなくて、技術が失われる危機に瀕していると感じます。だからこそ、従来の形にこだわらず、どうやってその技術や文化を残していくか、様々な工夫が求められています。そうしないと、日本が誇る素晴らしい手仕事の技術が本当に消えてしまう恐れがあります。
例えば、京都には番傘の老舗がありますが、番傘の需要が減少する中、そこの若い社長が照明デザイナーと協力して番傘を活かした照明を作り出しました。この取り組みで、番傘の技術を新しい形で存続させることができたそうです。一方、鹿児島にはもともと知覧提灯というものが存在していて、これもまた時代に合わせて照明として活用されるようになっています。
古荘:まさに「伝統」と「革新」が融合した素晴らしい事例ですね。実は私たちも、ubusunaの服に合うような傘を考えているところで、この話はとても参考になります。また、バッグについても米袋型のデザインを取り入れた商品を販売予定なんです。
■ 長く着続けてもらうためにubusunaがやるべきこと
古荘:ubusunaで商品化してほしいものはありますか?
髙島さん:藍染を使ったものをぜひ商品化してほしいです。藍染の何がいいかっていうと、風合い着心地、あとは長く使えること。道着でも未だに使われています。
ただ使って捨てるのではなく、染めなおしてまた使える。修理していくとか整備していく度に、自分の風合いが出てくるのは面白いと思います。ちょっとしたイージーオーダー式になってくると良いな、と思います。
古荘:ありがとうございます。まさしくそれがubusunaとしてやっていきたいところです。ubusunaは長く着続けられる日本の服と謳っています。値段は多少高くても、メンテナンスしながら長く着続けていただければ、トータル的に考えると結果的に実はリーズナブルに着られますっていうところをもっと伝えていきたいと思います。
今地球上には、着られなくなって捨てられてしまう服が1日に1,200トンぐらいあります。最終的にアフリカに送られて、そこに服のゴミ山ができてしまっているというような状況です。
そのような状況に一石を投じられるようにしっかりやっていきたいと思います。
髙島さん:服が修理できますよ、メンテナンスできますよ、ってブランドはあんまり見たことないですね。
古荘:確かにそうですよね、そういうのを大きく打ち出しているものだと、エルメスなどがありますが、メゾンブランド系以外だとあまりないですね。我々は身近で顔の見える九州の工場さんでやっていただいてるのが強みですので、お願いしてやっていただくことができます。
髙島さん:昔だったら染め直しは普通でしたよね。日本的な考え方だなと思うのです。
古荘:ぜひそういうのをもう1回復活させていきたいですね。ファストファッションと全く逆の方向で。
髙島さん:同じものを着続けるってことで、ある意味でユニフォーム化すると思うのです。漫画のキャラクターも一年中ずっと同じ服を着ていますよね。あの人はあの服、みたいなイメージをみんなに持ってもらえることもありますね。
私もそれを意識して学会とかに行くときは、絶対同じスーツを着ていきます。そうすると声をかけてもらえることが増えました。認識してもらいやすくなった、ということですね。
古荘:それはすごく面白い考え方ですね。
髙島さん:だから学会のときには、今度からubusunaを着ていこうかな、と思っています。みんながスーツの中でこれを着ていったら目立ちますよね。
古荘:ぜひお願いします!
■ 髙島さんがおすすめする次の対談相手
古荘:先生もそうですし、日本文化にも精通されてきた方ですとか、またファッションに精通されている方など色々な方にお話を伺ってるんですけど、先生の目線で、私とこの人が対談したら面白いんじゃないか、っていうアイデアがもしあれば教えていただきたいです。
髙島さん:文化人の方が良いんじゃないでしょうか、歌舞伎の方とか。あと、話をしてて面白いのはお茶の方だったり噺家さんだったり。
古荘:熊本にも小堀流っていう、いわゆる千利休の流れを唯一ずっと頑なに守ってる流派がありますよね。
髙島さん:それこそ、今実用として残ってるのはお茶だと思うので。時代にあわせて形を残している良い例の一つだと思うので、お茶の先生とはお話をされたらよろしいんじゃないでしょうか。
古荘:ちなみにいわゆる普通のネクタイを付けるようなシャツとか、そういうニーズってubusunaにございますか。割と尖ったラインを出してきましたけど、やっぱりubusunaに興味はあるけれどもなかなかそこまでは踏み込めないなっていう方にも親しみやすいような商品を作るべきではと考えています。
髙島さん:このまま尖っていていいと思いますよ!良くも悪くも足並みを揃えないっていうのも大事だと思います。
古荘:ありがとうございます、このままの路線でやっていきます!